学費はどれくらい?着物の専門学校へ進学しよう

着物は日本の伝統文化です。しかし、日常生活では着物を着たり着付けをしたりする機会は少ないと思います。着物の縫製もできない人が多いでしょう。もし着物の着付けや縫製技術を身に付けたい人は、専門学校へ進学することで技術が習得できます。このときに気になるのが着物の専門学校へ通うときの学費です。ここでは、着物の専門学校へ進学するメリットや学費の免除制度をご紹介します。

着物の専門学校へ進学するメリット

日本人の伝統的な民族衣装である着物は日本が世界に誇るべき文化です。なぜ、専門学校へ進学するのがよいのでしょうか。

専門知識を学べる環境

専門学校は着物の知識や技術が学べます。基礎から応用までを習得できるカリキュラムが構成されているため、2~4年かけてプロフェッショナルが目指せるのです。専門分野の勉強に集中できるため、無駄なく時間を過ごせるでしょう。

卒業後の就職に強い

将来着物に関係する仕事に就きたい人には専門学校がおすすめです。学校へ求人票を寄せられることが多いため、就職後の選択肢の豊富さも期待できます。卒業後の進路を考えているなら有利です。特定の業種を選びたい人にはよいでしょう。

資格が取得できる

資格取得ができるのも専門学校ならではのメリットです。和裁や着付けなど着物に関する資格はもちろんのこと、服飾や販売、マナー、PC関連など、さまざまな資格取得のチャンスがあります。手に職が付いていることを対外的に証明できるのです。

卒業後の進路

着物の専門学校を卒業したあとの進路はどのような道があるでしょうか。ここでは、本校の卒業生の進路および進路サポート制度を紹介します。

就職実績

本校の2016年3月卒業生の就職率は100%を記録しました。就職先は株式会社高島屋や株式会社日本きものセンターなど、さまざまな進路があります。また、和裁士として独立する卒業生も少なくありません。

就職指導

本校の特徴は知識と技術を身に付けるだけではありません。1年次から毎週マナー実習を行い、履歴書の書き方から面接の実技指導まで、就職に強い先生が実践的な指導を行います。

和裁士独立サポート制度

本校の卒業生のうち、自営和裁士になった人をサポートする制度です。卒業後に安定した収入が得られない事態を避けるよう、学校から仕立て物をあっせんします。全国どこでも利用できる制度なので、将来は地元に帰って独立したい人にもおすすめです。

和裁技能士の資格と将来性

着物の専門学校へ通ったとき、多くの場合で取得できるのが和裁技能士です。和裁技能士になった場合の選択肢を考えてみましょう。

和裁技能士の資格

和裁技能士(国家資格)は1級から3級まであります。3級では長襦袢の縫製を行いますが、時間的にも余裕があるため合格率は高いです。しかし、2級と1級は仕立ての量が多くスピードも要求されます。時間がない中で技術力も要求されることから、難関資格と言えるでしょう。

和裁技能士のメリット

就職活動に有利になったりフリーランスとして活動しやすくなったりと、和裁技能士を取得するメリットがあります。就職や独立開業など、資格を取っていることで選択肢が広がるのです。

和裁検定の受験資格

和裁検定の受験資格は特にありません。ただし、東商検定または国家検定2級取得者であることが1級受験者の条件です。

和裁士の仕事内容

和裁技能士の仕事内容は、着物の仕立てや洗い張りが中心です。また、着物の直しを行うことも少なくありません。和裁所のようなお店で働く選択肢もありますが、フリーランスで開業する道もあります。

和裁士の将来性

高齢化が進んでいる和裁士の現状を考えると、和裁士は需要が高い職業です。しかし、日本の伝統技術なので必要な仕事と言えます。一時期は海外で縫製する文化が主流になりましたが、あらためて国内縫製が見直されている点も和裁士にとっては追い風です。

着物の専門学校の学費と免除制度

着物の専門学校に通うときに気になるのは学費です。学費の相場と免除制度について見てみましょう。

着物の専門学校の学費相場

着物の専門学校の学費は60~150万円が相場といわれています。学校によって学費の違いはありますが、通信学校や夜間学校などによる差は大きいです。なお、奈良きもの芸術専門学校では学科によって初年度82~90万円、2年目以降は64~72万円となっています。

学費の免除制度

奈良きもの芸術専門学校は学費の免除制度を用意しています。ここでは、学費が免除される条件を見てみましょう。

・AO入試
本校が求める学生像の条件に一致する場合、入学金から50,000円免除します。学費の免除は少なめですが、人物評価のみで入学できるほか、早めに進路を決められる点がメリットです。

・特待生制度
出身校及び入試時の成績次第では、最大で授業料を全額免除できるのが特待生制度です。出身校の評定平均が基準値以上であることが条件とされています。年度更新制ですが、特待生資格を最長4年間保持できます。

・キャリア入学奨励制度
社会人のほか、大学や短大から入学する場合、入学金から50,000円免除します。20代から50代まで入学した実績があるため、別のキャリアから進学を検討する人も少なくありません。挑戦したい気持ちがあるなら、その気持ちに応えられる環境です。

・見学費用助成制度
事前に学校見学をした生徒は入学金20,000円を免除します。ただし、特待生制度やAO入学奨励制度、キャリア入学奨励制度との併用は認められていません。

在学中の免除制度

本校は在学中にも学費の免除制度はあります。ここでは、在学中の学費免除について見てみましょう。

・教材無料支給制度
本校は呉服企業と提携しています。制度を利用するとオーダーメイドの高級教材が無料で支給されるため、プロと同様の環境で経験を積み重ねることが可能です。

・修学助成金制度
支給された教材を仕上げるたびに修学助成金を支給します。在学中に助成金が手に入ることで、実質的には学費免除となります。

・学費融資制度
経済的理由から修学困難な学生に対し、本校では学費の貸与制度をご案内しています。日本学生支援機構の奨学金制度では、無利子の第一種奨学金は月額30,000~60,000円、有利子の第二種奨学金は月額30,000~120,000円まで貸与が可能です。また、返済の必要がない給付型奨学金も平成29年度より募集が始まりました。詳しくはお尋ねください。

・寮費
本校は遠方からの通学者を対象に学生寮を用意しています。入寮費は70,000円、寮費は年間180,000円(月額換算15,000円)です。なお、和裁専攻科へ内部進学する場合、入寮費を免除します。

卒業後のサポート

本校では入学時および在学中の学費免除だけではありません。卒業後にも安定した生活ができるよう、卒業後のサポート制度も用意しています。

・和裁士独立サポート制度
本校卒業生が開業した場合、学校から仕立て物を用意します。独立してから仕事がないと困ることはありません。

・きもの教室・指導者認定制度
和裁専攻科修了時、和裁教員またはきもの教室へのバックアップを行います。一般就職先以外の進路も用意しているのが本校の特徴です。

着物の専門学校へ進学することで得られるメリットはたくさんあります。資格を習得することで就職や独立開業など、さまざまな道が広がるのが専門学校です。学費のことが心配という人もいると思いますが、本校では入学前から在学中の免除制度、さらに卒業後の進路まで幅広くサポートするので、経済的な理由で苦労することはありません。手に職を付けて将来の道を切り拓きたい人は、ぜひ着物の専門学校を検討してみてください。

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